メダカの産卵床や金魚などの草食性の強い魚のエサとして非常に人気のある水草です。水面に浮かべてもお楽しみいただけますが、水草用のおもりなどをつけ、水中に沈めても観賞できます。成長は早いので管理はやや手間が掛かります。
基本的に丈夫な水草ですが、急激な温度変化など、環境が合わないとバラバラになって溶けてしまうことがあります。成長しない、色が薄くなるなどの兆候が見られた場合、別の容器に移し様子を見るなどした方が良いです。
マツモの入荷量により販売上限数が変動することがございます。予めご了承下さい。
発送するサイズは約15cmです。

【販売名】
マツモ
【学名(※)】
Ceratophyllum demersum
Cerato[角]+phyllum[葉]、demersum[沈水した]という意味。
(※)…改良品種や学名が不明の種は流通名での記載の場合があります。
【育成要件】
CO2 → 不要
光量 → 60cm20W2灯以上
温度 → 15~28度
水質 → 弱アルカリ性~弱酸性
※…育成環境は一例です。必ずしもこの環境下であれば育つことを確約するものではございません。
総合難易度 ☆
金魚藻としても知られるなじみの深い種類です。フサフサとして透明、緑色で尻尾のような姿です。金魚のおやつとして、どちらかと言うと消耗品扱いされることの多い草ですが、良好な条件下で葉っぱ一面に気泡をつける姿は非常に美しいものがあります。
ほぼどんな水槽にも対応できる適応能力の高い種類ですが、あまりにも環境の変動が激しすぎると、まれに溶けるように枯れてしまうことがあります。寒い時期に屋内から屋外に移す場合や、適温の水槽から夏の高水温の鉢に移す場合などでは注意が必要です。
また金魚藻の名で知られる通り、草食性の強い魚には食べられてしまうこともありますのでこちらも注意が必要な点です。
この種類の特徴として、非常に成長が早いことが挙げられます。特にCO2の添加や十分な光量を確保している水草水槽では、爆発的と言える程の生長スピードとなることがあります。
1つの葉はあまり光を遮る原因とはなりませんが、幾重にも重なれば他種の生長に影響を与えるので適当に間引いてしまいましょう。
間引く方法は頭の部分を残し、茎側を切り取って破棄してしまえば構いません。一時的に他の草の陰になるような場合でも、元々低光量に強い草なのですぐに他の草を追い越す程度の高さに戻ります。
柔らかい印象を持ち、気泡を湛える葉はレイアウトに用いたくなるだけの魅力がありますが、すぐに水面に達してしまう程の成長の早さから、多用すると維持管理に手間が掛かります。逆に日々、目に見えて生長する姿が楽しみたいと言う方には是非お勧めしたい種類です。
基本的には非常に強健で、入手も容易で軽く扱われがちですが、レイアウトに使用した際の美しさは他の草に決して引けを取りません。マツモをメインとすることを前提に、維持管理がしやすい水槽のセットを試みてみるのも面白いでしょう。